ロングスワップ活用法

ロングスワップ活用法(勝手に命名)は大儲けはできないのですが、比較的、低リスクで確実に儲けられる手法です。他の高リスクの手法と合わせてぜひご活用ください。

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マネックス証券の2020年12月のスワップカレンダーを図に示します。トルコリラは金利が高く、低金利の円と比較すると金利差があるのでトルコリラ・円の組み合わせで買うと毎日お小遣いが入ります。最低の1,000通貨単位(建玉)で平均3円/日くらいです。2年前くらいは3倍の9円/日ぐらいあったと思うのですが、最近、世界的に金利が低くなってきているので、下がってしまいました。

それでも十分高金利ですので、このスワップポイントを利用します。1,000通貨単位で平均3円/日ということは、今の水準が維持されれば、その100倍(100,000通貨単位)を買うと平均300円/日のお小遣いが入ります。1カ月換算すると、300 x 30 =9,000円です。年換算すると、9,000 x 12= 108,000円になります。感覚は人それぞれだと思いますがこれだけプラスになればお小遣いとしてはまぁまぁじゃないでしょうか。

ただし、リスクゼロでお小遣いがもらえるほど世の中は甘くありません。通貨の価値は変動するので、トルコリラが円に対して安くなれば、その分、損します(ここは自己責任で)。

2015年から2020年までの月足を見てみましょう。約50リラ/円から13リラ/円近くまで約ー37リラ/円も下落しています。

これはもし50リラ/円で100,000通貨単位を購入していたら、このー37リラ/円下落によって約ー370万円の損失です。しかしスワップを加味すると、2015年からの1000通貨単位で平均5円/日と仮において(実際は平均するともう少し高いかも)5×100=500円/日のお小遣いで、これを1年換算すると、500 x 30 x 12 = 18万円/年。5年で18 x 5 = 90万円。したがって実際の全損失はー370万円+90万円=約ー280万円。

結構な損失ですね。まだリラは下がるかもしれませんし、そもそも証拠金としてこれ以上の額を預けていないと自動ロスカットされてしまいます。これではダメですね。

そこで、現在(2020年12月)から投資する場合にどうしたらよいかを考えます。今は約13リラ/円なので、この5年間のように-37リラ/円も下がることはありません(最悪トルコリラが紙切れになったら最大13リラ/円の下げだけど、さすがにそれは世界的に支援されることも考慮し、ないと思っています)。

そこでまぁ「下がっても5リラ/円まで」だろうと腹をくくります。そうすると、100,000通貨単位を購入していたら、下落による損失は13→5リラ/円でー80万円です。その代わりスワップで平均3円/日入るとしたら、3 x 100 = 300円/日のお小遣いで、これを一年換算すると、300 x 30 x 12 = 108,000円/年。最悪8年放置で回収できると思えば少し気が軽くなります。

さらにリスクを低減する為に、最初に一度に100,000通貨単位を購入せず、13リラ/円の時に、まず最低の1,000通貨単位を購入して、0.5リラ/円下がったら倍の2,000通貨単位購入、さらに0.5円/リラ下がったら倍の4,000通貨単位、さらに0.5リラ/円下がったら8,000通貨単位、さらに0.5リラ/円下がったら16,000通貨単位、さらに0.5リラ/円下がったら32,000通貨単位、さらに0.5リラ/円下がったら37,000通貨単位、、というようにいわゆるナンピン買いしていくと、10リラ/円になったときに計100,000通貨単位に到達します。この時の平均取得額が10.6リラ/円となります。こうなると5リラ/円まで下落した場合の損失は約ー56万円となります。これで最悪5年とは言いませんが、少なくとも8年待たずで回収できます。もちろん5リラ/円まで下がらなければもっと回収は早くなりますし(さすがにここまで下がるんだろうか)、途中で平均取得価格よりリラが高くなれば当然プラスになってそこから毎日最大300円のお小遣いが入ってきます。

さらにリスクを分散させるにはトルコリラだけでなく、他の高金利の通貨ペアと組み合わせて分散させることで、仮にリラだけが単独で下落した場合にも損失リスクを少なくすることができます。スワップがプラスとなる通貨ペアは2020年12月時点だと、米国ドル、NZドル、メキシコペソ、南アランド、香港ドル、中国元などがあります。

上記、あくまでも「仮定の最悪」の場合を想定していますので、もっと最悪になる場合もあります。金利も為替の変動も読めないのは仕方がありません。その読めない中でもある意味割り切るところは割り切って考えるのがテクニカル的な考え方です。

ということで、投資は自己責任でお願いします!あと、長期でFXを行う場合は、証拠金は余裕資金にて余裕を持って預けてください。

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