Seta Mamikoさん❣
袴田さん姉 巌をどうか人間らしくについておしえてください
袴田巌さんは、１９６６年に静岡県でみそ製造会社専務宅が全焼し、一家４人が殺害された事件で、強盗殺人罪などで死刑が確定した袴田巌被告（８８）です。彼の再審第１５回公判が２２日に静岡地裁で結審しました。検察側は袴田さんが犯人だとして改めて死刑を求刑していますが、弁護側は「捜査機関が証拠を捏造した冤罪だ」と無罪を主張しています。袴田さんの姉・ひで子さん（９１）は最終意見陳述で「余命幾ばくもない人生、巌を人間らしく過ごさせてください」と述べています 。判決は９月２６日に下される予定です。
再審で新たな証拠が出されたと聞きましたが、それは何ですか？
袴田巌さんの再審で新たな証拠が出されています。再審制度は、有罪判決の確定後、無罪であることが明らかな証拠が新たに見つかった場合に裁判をやり直す制度です。袴田さんの事件でも、検察側は「5点の衣類」に付着した血痕の赤みに関する専門家の共同鑑定書など新たな証拠を提出しています。判決は9月26日に下される予定です . 冤罪防止の観点から再審制度の見直しを求める声も高まっています.
判決までにどんな調査や鑑定が行われていますか？
袴田巌さんの再審では、犯行時に着ていたとされる「5点の衣類」に付着した血痕のDNA鑑定が重要な調査となっています。弁護側は「衣類の血痕が袴田さんのものとは一致しない」と主張しており、検察側は反論しています。この鑑定結果が判決に影響を与える可能性が高いです . また、検察側が公判に提出していなかった約600点の証拠も開示されています.
再審制度って他の国でもあるんですか？
はい、再審制度は他の国でも存在しています。以下にいくつかの国の再審制度の改革状況を紹介します。
– フランスでは、再審・再審査法院が設置され、予審委員会がまず審査を行います.
– ドイツでは、通常審以上に証跡記録の閲覧が可能であり、再審請求人の手続保障も強化されています.
– 韓国では、検察改革に向けた第三者機関の設置や再審手続の迅速な進行が行われています.
– 台湾では、新たな立証手段の保障やDNA鑑定の明文化など再審手続の改善が行われています.
– アメリカでは、DNA鑑定を用いて無実の罪を晴らす「イノセンス運動」が広がっており、再審制度の改革が進んでいます.
– イギリスでは、刑事事件再審委員会が設置されており、他の国でも類似の機関が創設されています.
日本の再審制度も改革が求められており、海外の動向を参考にすることが重要です 。