ネット上での殺害予告は、犯罪行為であり、警察による捜査の対象となります。近年、ネット上で「殺害予告」や「爆破予告」といった犯行予告をする人が増えていますが、その多くは本気ではなく冗談半分で書き込みが行われていることもあります。しかし、その面白半分で書き込んだ殺害予告が重大な犯罪になることをご存じでしょうか？
ネット上の殺害予告で逮捕される基準は、具体的な内容により異なりますが、以下の点が考慮されます。
– 明らかにセーフではないアウトな書き込み例:
– 「明日のイベントで△△を殺す」
– 「明後日の朝9時に□□駅で無差別殺人を起こします」
これらのような殺害予告は、個人名やターゲットにする場所・時間などが明記されており、殺人が起こると予想できる具体的な内容の書き込みです。このような投稿は逮捕される可能性が高いです。
– 漠然とした内容でも逮捕はあり得る:
– 業務妨害罪は危険犯であり、実際に業務の支障が発生しなくとも犯罪は成立します。ただし、殺害予告が現実に業務の支障を生じさせるような具体的な危険がない場合には犯罪は成立しないとされています。しかし、現実に具体的な危険がある内容だと評価される限り、逮捕される可能性があります。たとえ漠然とした内容や言葉遊びをしたような投稿であっても、その具体的な内容によっては警察と被害者が警戒し、警備や捜査を行ったり休業など何らかの対処を行わざるを得ない場合は、逮捕されてしまいます。
– 匿名でも逮捕される可能性がある:
– 匿名での投稿でも、発信者情報開示請求などの制度により特定されることがあります。警察はプロバイダーに投稿者の個人情報に関する報告を求めることができ、逮捕される可能性は十分にあると言えます。
– 逮捕されない書き込みの条件:
– 明らかに空想と判断できる投稿（例: 「火星で人を殺します」）では逮捕されないと考えられます。しかし、具体的な危険がある内容やターゲットを名指しした投稿は、業務妨害罪に該当する可能性が高いです。
これらの基準を理解し、安易な気持ちで殺害予告をすることは避けましょう。
SNSで逮捕された有名な事件を教えてください。
もちろんです。SNSが絡んだ有名な事件をいくつか紹介しますね。
– デマ情報を流して逮捕された事例:
– 2016年、熊本で地震が発生しました。その直後、ある人物が熊本の街中を歩き回るライオンの写真と共に「おいふざけんな、地震のせいでうちの近くの動物園からライオンが放たれたんだが」という文章をSNSに投稿しました。このデマ情報が一気に拡散され、熊本市内の動物園に問い合わせが殺到しました。しかし、調査によりデマ情報だったことが判明し、業務妨害の疑いで当時20歳の男性が逮捕されました。
– 関係のない女性を犯罪者に仕立て上げてしまった事例:
– 2019年、茨城県であおり運転事件が発生しました。あおり運転の被害者を撮影した女性の写真がSNSで拡散され、特定の女性が犯人と誤認されました。しかし、この情報は全くのデマであり、被害者の女性が起訴された人たちを訴えて勝訴しました。
– 中学生2人が誘拐されてしまった事例:
– 兵庫県に住む女子中学生を誘い出し、2ヶ月に渡り自宅に住まわせた事件がありました。この事件はSNSを通じて接触が始まり、未成年者誘拐の疑いで男性が逮捕されました。
これらの事件は、SNSの利用に伴うリスクを考慮する上で重要な事例です。情報の正確性を確認し、慎重に行動することが大切です。
他にも有名な事件があったら教えてください。
もちろんです。平成時代には様々な有名な事件が発生しました。以下に、平成の有名な事件ランキングTOP20からいくつかを紹介します。
– 長崎市長射殺事件（2007年）:
– 長崎市長が山口組系暴力団幹部に銃撃され、死亡した事件です。市長選挙が告示された直後に発生し、政界に激震をもたらしました.
– 秋田児童連続殺害事件（2006年）:
– 連続児童殺害事件で、被害者は女子児童Aと男子児童Bでした。犯人は畠山鈴香という女性で、娘への持続的な嫌悪と拒否感から犯行に及びました.
– 尼崎連続変死事件（2012年）:
– 兵庫県尼崎市で発覚した連続殺人死体遺棄事件で、複数名の被害者が確認されました。主犯格の女性は長年にわたり事件を隠蔽していましたが、事件が明るみに出たことで注目を浴びました.
– 八王子スーパー強盗殺人事件（1995年）:
– 東京都八王子市のスーパーマーケットで発生した拳銃強盗殺人事件で、未解決事件となっています。日本の銃器犯罪の端緒となった事件でもあります.
– 相模原障害者施設殺傷事件（2016年）:
– 神奈川県立の知的障害者福祉施設「津久井やまゆり園」で発生した大量殺人事件で、元施設職員の植松聖によって19人の入所者が刺殺されました.
これらの事件は、日本の歴史において大きな影響を与えた出来事であり、社会的な議論を呼び起こしました。