ススキノ首切断事件の裁判の詳細についておしえてください

2023年7月、札幌・すすきののホテルで男性の首を切断し頭部を持ち去った事件について、親子3人が逮捕・起訴されました。この事件の初公判では、母親である田村浩子被告が無罪を主張しています。彼女は娘の犯行を容認していないと述べており、ビデオ撮影についても知らなかったと主張しています。検察側は瑠奈被告の犯行を容認したと主張しており、裁判では「ほう助」という犯罪が成立するかが争点となっています 。詳細な裁判の結果はまだ出ていないようですが、事件の背景や家族関係などについても注目されています。

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ススキノの閉店イベントで被害男性と会い、その後ホテルに行き、避妊なしで性行為をされました。瑠奈被告はここで殺害を考えました。瑠奈被告が死体損壊の後、浩子被告は修被告によろしかったらお嬢さんの作品をご覧くださいと連絡しました。

田村瑠奈

瑠奈さんは中学入学後に不登校となり、精神科医に受診させられたり、フリースクールに通わせられたりしましたが、ほとんど通えませんでした。18歳頃からは引きこもりの生活を送り、昼夜逆転していました。外出は修さんか浩子さんと一緒でなければできず、主に修さんが送迎してドン・キホーテやゲームセンター、趣味のドールショップに行く程度でした。また、瑠奈さんに交際相手がいたり、友人とLINEのやりとりがあったという報道は誤報であるとされています。

瑠奈さんは子供の頃はハリーポッターが好きで友達を家に呼んで遊ぶなど、ごく普通の子供でした。しかし、18歳になる頃から「田村瑠奈は死んだ」と言い始め、田村瑠奈の死体に複数の人格が入り込んでいるという”ゾンビ妄想”に取り憑かれました。自身が田村瑠奈であるという認識は10年以上前から現在までなく、自分のことを「ルルー」や「シンシア」などと名乗るようになりました。修さんも浩子さんも「瑠奈」ではなく、「お嬢さん」などと呼ばなければならず、瑠奈さんも修さんや浩子さんのことを「ドライバーさん」「彼女」と呼ぶようです。

瑠奈さんは時折別人のように話し方や様子が変わり、虚空を見つめて妄想上の恋人であるジェフ・ザ・キラーとの会話を繰り返します。精神が不安定になると意味不明な言葉を叫び、自宅の壁を殴って穴を開けたり、自傷行為や自殺未遂をしてしまうこともあります。修さんは瑠奈さんの妄想を肯定も否定もせず、浩子さんは瑠奈さんの妄想を否定しないよう細心の注意を払って生活しています。瑠奈さんの希望は可能な範囲でかなえられるようにしており、妄想上の恋人であるジェフとの結婚披露宴(儀式)にも参加していたようです。

田村家の様子

田村家の自宅は、瑠奈さんが小学生の頃までは普通に整理整頓されていましたが、瑠奈さんがゴミも含めて物を捨てるのを嫌がるようになったため、自宅内は彼女の物やゴミであふれかえるようになりました。事件直前にはもはや足の踏み場もほとんどなく、居間は浩子さんが寝起きするスペースを確保するのがやっとで、修さんは自宅で寝るスペースがなく、ネットカフェで寝泊まりしていました。修さんは出動前あるいは退勤後必ず自宅によって、浩子さんに頼まれた買い物をしたり、浩子さんの作った食事を受け取ったりしていました。また、一人では外出できない瑠奈さんがゲームセンターやドン・キホーテなどに行きたいと言ったときには、送迎もしていたようです。

瑠奈さんは約6年前に通院先から多重人格や統合失調症の要素を満たすとされていましたが、障害者年金を受給し、自殺未遂を繰り返していたため、診断名は「躁うつ病」でした。その後、クリニックに通わなくなり、修さんが薬を処方するようになりました。統合失調症の治療薬である抗精神病薬については、体調が悪くなると訴えたため、数回飲んだ程度でやめ、抗うつ薬を服用していたようです。

被害者の浦仁志との関係

瑠奈さんは「キングムー」の閉店イベントに修さんに連れて行かれました。これが彼女がいわゆるクラブに初めて行ったことで、数年前からホラー映画やSMに興味を持っていました。怪談バーにも行くようになりましたが、うつ症状は変わらず。一方、修さんと瑠奈さんがイベントに出かけている間、浩子さんは自宅にいました。午前7時半頃、瑠奈さんはキングムーで知り合った人と意気投合してラウンドワンに行くと連絡がありました。両親以外の人と交流することは瑠奈さんにとって大きな前進で、浩子さんは喜んでいることでしょう。

瑠奈さんはキングムーでカラオケに誘われて付いていき、ホテルに連れて行かれました。避妊せずに性行為をされ、避妊していないことを指摘しても誤魔化されました。ホテルを出た後、修さんにクリニックに連れて行ってもらい、アフターピルを処方してもらいました。このときの相手は、本件事件の被害者男性です。

瑠奈さんは性行為自体には同意していたと修さんは語っています。しかし、相手が避妊しなかったことに対して彼女は落ち込み、強い怒りの気持ちを抱いていました。また、浩子さんに対して瑠奈さんは、相手が「謝ったら許してあげる」と言っていたことを伝えていました。さらに、6月中旬に瑠奈さんは修さんとともにすすきので相手の男性を探し、7月1日に会う約束をしました。

瑠奈さんは以前からSMに興味を持ち、女王になりたいと言ってSM関連のグッズを購入していました。約1週間後、クラブで知り合った男性とSMをプレイする約束をしていました。瑠奈さんは男性に会うのを楽しみにしていましたが、浩子さんは一度トラブルになった男性と会わせたくなかったものの、止められずに会うことになりました。

瑠奈さんの両親である修さんと浩子さんは、瑠奈さんと男性を会わせたくなかったようです。浩子さんは男性がやくざの組長の娘であるという架空のシナリオを作り、警告するためにメモを作成しました。修さんは何度か男性に電話をし、7月1日の午後に初めて男性に電話がつながり、男性に持ち合わせ場所に行かないよう頼みました。しかし、男性は「向こうも会いたがってるわけだから。」と拒否しました。修さんはやむなく、瑠奈さんが嫌がることをしないように男性にお願いしたようです。

猟奇的殺人の顛末

  • 事件は7月1日の23時頃に発生しました。
  • 瑠奈さんの両親である修さんと浩子さんは、瑠奈さんが男性とSMプレイをしにいくと思っていたようです。
  • 翌日の朝方、浩子さんは浴室で見慣れないプラスチックのケースと黒いゴミ袋のようなものを目撃しました。瑠奈さんが嫌がるため、中身は確認していませんでした。
  • 瑠奈さんから「おじさんの頭を持って帰ってきた」と聞かされ、浩子さんは半信半疑でしたが、頭部のない遺体が発見された報道を見て、瑠奈さんの言葉が本当ではないかと考えました。

瑠奈さんから「見て。」と言われた浩子さんは、あまりに普通の言い方だったため警戒せずに浴室へ行きました。そこで浴室洗い場に、皮をはがされた頭部が置いてあるのを目撃し、深い絶望感に襲われました。瑠奈さんは損壊された頭部の写真を浩子さんに見せようとし、浩子さんが手を引っ込めると、「ちゃんと見て!」と強く言ってカメラを持たせたようです。

7月7日、瑠奈さんが浴室で作業をすると言って、浩子さんに動画の撮影を頼みましたが、具体的に何をするのかは浩子さんは聞いていなかったようです。浩子さんは頭部を直視できず、理由をつけて断り、修さんに助けを求めたところ、修さんが撮影を了承したとのことです。

また、奈さんから、顔の一部(くり抜かれた目玉)が入ったガラス瓶を見せられましたが、直視できないでいると「ちゃんと見て!」とガラス瓶を持たされたのことです。このガラス瓶を瑠奈さんは浩子さんの寝床の近くに置かれましたが、数日後、耐えられなくなり理由をつけて移動してもらいました。
7月19日、瑠奈さんから「私の作品見て。」 と言われました。

自宅に頭部があることを知ってからの修さんと浩子さんの生活は言葉に尽くしがたいストレス でしたが、二人ともなすすべもなく敢えて日常生活を送るしかない状態でした。娘と一緒に暮らせなくなる日がすぐそこまで来ていることを理解し、警察が来た時は運命を受け入れようと考える ようになり、その日までのわずかな時間をこれまで通り家族として生活することを選択しました。

しかし、その後、瑠奈さんだけでなく修さんと浩子さんも逮捕されることとなりました。

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