“ひろみちお兄さん”を襲った病『脊髄梗塞』医師が解説「症状は突然起こり、数分で進行」「発症から数時間以内なら血栓溶解療法もあるが…」についておしえてください
「ひろみちお兄さん」こと佐藤弘道さんが脊髄梗塞で下半身麻痺になったとのことですね。脊髄梗塞は、脊髄に酸素を運ぶ血液が途絶えてしまう虚血という状態で起こります。以下に詳細を説明します。
– 症状と特徴:
– 突然の重度の背部痛があり、その直後に両側の手足に急速かつ両側性の弛緩性筋力低下と感覚消失が現れます。温痛覚が他の感覚よりも強く障害されることがあります。
– 通常、前脊髄動脈が障害されるため、前脊髄症候群が生じます。
– 脊髄の後索を通って伝導する位置覚や振動覚、軽い触覚も比較的障害を免れることがあります。
– 診断:
– MRIによる診断が一般的です。MRIが利用できない場合は、CT脊髄造影を検討することもあります。
– 治療:
– 原因が治療可能な場合（例：大動脈解離、結節性多発動脈炎）は、それを行いますが、多くの場合、支持療法が唯一の選択肢です。
脊髄梗塞は非常にまれな疾患であり、早期の診断と適切な治療が重要です。
佐藤弘道さん以外にも有名人で発症した方はいますか？
もちろんです。有名人でも脊髄梗塞に罹患した方はいくらかいます。以下にいくつかの有名人を紹介します。
– クリストファー・リーヴ:
– 1980年代に「スーパーマン」で有名な俳優でしたが、1995年に馬の競走中に脊髄損傷を負いました。
– 彼は脊髄損傷の治療法を見つけるために世界を感動させ、今でも活動している「クリストファー・アンド・ダナ・リーヴ財団」を設立しました。
– ダリル・“チル”・ミッチェル:
– 1990年代初頭に人気のあるシットコム「ヴェロニカのクローゼット」で共演した俳優です。
– 彼は1998年にバイク事故で脊髄損傷を負いましたが、その後も多くの主演作品を持っています。
– ジェシー・ノーマン:
– グラミー賞受賞のオペラ歌手であり、国際連合の名誉大使でもありました。
– 2015年に70歳で脊髄損傷を負いましたが、その原因は公表されていませんでした。彼女は2019年に合併症で亡くなりました。
– チャック・クローズ:
– アメリカのアーティストであり、写真のようなリアルな絵画で有名です。
– 1988年に脊髄動脈の崩壊で脊髄損傷を負い、現在も79歳でアート制作を続けています。
– ラリー・フリント:
– 「ハスラー」誌の創刊者であり、有名なパラプレジックの一人です。
– 彼は「ピープル vs. ラリー・フリント」で知られる高プロファイルの第一修正権に関する法的闘争で有名です。
これらの有名人は、脊髄損傷を乗り越えて素晴らしい業績を成し遂げています。
予防策を教えてください。
脊髄梗塞の予防策については、以下のポイントが重要です。
– 高血圧の管理:
– 高血圧は脳卒中や脊髄梗塞のリスクを増加させます。定期的な健康診断を受け、高血圧を管理しましょう。
– 喫煙の避け方:
– タバコは血管を収縮させ、血流を妨げる可能性があります。禁煙を心掛けましょう。
– 運動と健康的な食事:
– 適度な運動とバランスの取れた食事は血液循環を改善し、脊髄梗塞のリスクを低減します。
– アルコールの制限:
– 過度なアルコール摂取は血圧を上昇させる可能性があります。適度に摂取しましょう。
– ストレス管理:
– 長期間のストレスは血管に悪影響を及ぼすことがあります。リラックス法やストレス軽減の方法を実践しましょう。
– 適切な姿勢と体の使い方:
– 長時間の同じ姿勢や無理な体の使い方は脊髄に負担をかけることがあります。適切な姿勢と体の動かし方を意識しましょう。
これらの予防策を実践することで、脊髄梗塞のリスクを低減できます。
佐藤弘道さんについてもっと知りたいです。
佐藤弘道さんは、日本の体操インストラクター、タレント、そして博士（医学）です。彼は「おかあさんといっしょ」の10代目たいそうのおにいさんとしても知られています。名城大学薬学部の特任教授でもあります 。
佐藤さんは、体操のお兄さんとしてNHKの教育番組「おかあさんといっしょ」に12年間出演し、親子や幼児のための体操教室や指導者の育成にも取り組んでいます。また、彼は有限会社エスアールシーカンパニーを設立し、スポーツクラブを運営しています 。
佐藤弘道さんは、その活動を通じて多くの人々に健康的な生活と運動の楽しさを伝えてきました。