「100年前から親日」のトルコ軍艦9年ぶり来日 実はウクライナ軍艦もコレ!? アジア歴訪は“別の意味”あり？についておしえてください
トルコ海軍のアダ級コルベット「クナルアダ」が9年ぶりに東京へ姿を見せました。来日の目的は日本との外交関係樹立100周年を祝ってのものであり、友好親善とは別に「売り込み」の目的も含まれていたようです。この訪問は、トルコと日本の外交関係を記念する事業の一環であり、トルコ海軍の技術力や国産艦艇の紹介、訪問国との関係強化を目指しています。 トルコ軍艦の来日は、日本以外の国々への立ち寄りも輸出を睨んでの海外PRの一環と言えるかもしれません。 また、トルコ軍艦「クナルアダ」は、国産対艦ミサイル「ATMACA」や独自開発の戦闘管理システム「ADVENT」を搭載した最初の艦艇であり、トルコの技術力を見る機会となっています。
トルコと日本の外交関係はどうなっていますか？
2024年、日本とトルコは外交関係樹立100周年を迎えました。トルコと日本の友好関係は広く知られており、両国は経済、文化、教育など多様な分野で協力しています。特に経済面では、トルコは8,000万人を超える巨大な国内消費市場を有しており、若年人口に支えられた質の高い労働力を持つ中東地域の大国です。日本とトルコは、経済協力を強化し、さまざまな分野での協力を進めていくことを目指しています。
両国間でどんな経済協力が行われていますか？
日本とトルコは、経済連携協定（EPA）を通じて幅広い分野で協力しています。この協定は、両国間の貿易の自由化・円滑化を促進し、日本企業による対トルコ投資を支援しています。さらに、EPAを通じた経済関係の活性化は、トルコの立場からも好影響をもたらしています。 例えば、日本の円借款によって建設された第二ボスポラス大橋やマルマライ地下鉄トンネルは、トルコの経済協力によって実現されました。 このような協力は、両国の友好関係を強化し、さまざまな分野での成果をもたらしています。
両国間での技術移転について教えてください。
トルコと日本の技術協力は長い歴史を持っています。2020年には「トルコ共和国政府と日本政府との間の技術協力に関する協定」が再度締結されました。この協定により、トルコ協力調整庁（TİKA）とJICA（国際協力機構）の協力が拡大され、特に第三国での協力機会が増加し、JICAの技術協力活動とプロジェクトがトルコで弾みをつけています。具体的なプロジェクトとしては、災害対策、トルコ・日本の科学技術大学、シリア難民支援、第三国への協力などが期待されています。 このような技術移転は、両国の友好関係を深め、持続的な発展に寄与しています。