「ロシア、捕虜は生け捕りせずに斬首」 ウクライナが公開した衝撃写真についておしえてください
ウクライナ検察がロシア軍による戦争犯罪の一例として、自国軍を捕虜として捕らえるのではなく斬首するように命令した写真を公開しています. この写真には、軍用車両のボンネットに載せられた人の頭部と推定される物体が写っています。ウクライナ側はロシアの残酷な行為を非難しており、国際社会に対して特別裁判所の設立を要請しています. このような事件は、ウクライナ侵攻においてロシア軍が民間人殺害や捕虜即決処刑などの戦争犯罪を犯しているとされており、世界的な注目を浴びています。
この事件は国際的な法廷で審理される可能性がありますか？
ウクライナとロシアの紛争に関連する戦争犯罪は、国際的な法廷で審理される可能性があります。国際刑事裁判所（ICC）は、戦争犯罪、人道に対する罪、ジェノサイドなどの事件を審理するための国際的な司法機関です。しかし、ICCは被告国の承認を得る必要があり、ロシアはICCの承認をしていません。そのため、他の国際的な法的手段や国際社会の圧力が必要となるでしょう。 ウクライナ側は特別裁判所の設立を求めており、国際的な注目が集まっていますが、具体的な審理の可能性は未知数です。
ロシアがICCに加盟しない理由を教えてください。
ロシアは国際刑事裁判所（ICC）に加盟していません。ICCは1990年代に起きた旧ユーゴスラビアなどの虐殺事件を受け、2002年に設立されました。現在、123の国・地域が加盟しており、個人の戦争犯罪を追及しています。しかし、ロシアはICCの管轄権を承認していない立場であり、プーチン大統領が「独立した権威ある裁判所でなく、無力で不公平」として加盟を取りやめたことを発表しています。また、ロシアは2016年にプーチン大統領の大統領令によりICCから脱退しています。加盟国以外は逮捕状の効力が及ばず、身柄引き渡しの義務はありません。
ロシア側がICCに対してどのような反論をしているか教えてください。
ロシア政府は、国際刑事裁判所（ICC）の管轄権を承認していない立場を改めて表明しています。ICCがロシアのウクライナ侵攻に関連する戦争犯罪を立件すると報じられた際、ロシアはICCの逮捕状発行に対して法的な意味がないと主張しています。また、ICCは容疑者不在の「欠席裁判」を認めていないため、プーチン氏が失脚しない限り訴追される可能性は低いとされています。しかし、プーチン氏がICC加盟国の領域に入れば、彼を逮捕してICCで裁判にかけることが可能となります。