トヨタ・豊田会長「若手の相談に乗ることが“院政”と言われるなら喜んで院政したい」株主からの質問に回答についておしえてください
トヨタ自動車の株主総会で、豊田章男会長が「自身の行動が道楽や院政と言われることがあるが、若手の相談に乗ることが院政と言われるなら喜んで院政したい」と答えました。株主からの厳しい質問に対して、彼は積極的に若手との協力を歓迎している様子です。総会には、トヨタの株を100株持っていれば参加でき、2024年は4656人が出席しました。
豊田会長が院政と言われている背景について教えてください。
豊田章男会長が「自身の行動が道楽や院政と言われることがあるが、若手の相談に乗ることが院政と言われるなら喜んで院政したい」と答えた背景には、トヨタ自動車の経営構造と役割が関係しています。彼は会長としての役割を「取締役会議長とマスタードライバー」と説明しており、商品戦略の決定など重要案件には依然として彼の同意が必要です。ただし、CEOの座を離れることで、表向きには執行トップではなくなりました。 トヨタの株主総会では、豊田氏を含む取締役選任案が可決されましたが、認証不正問題を受けて豊田氏への支持は低下している可能性もあります。 豊田氏は自身の役割について責任を取る立場であり、経営の執行陣が実際の決定と実行を行っています。
豊田会長がマスタードライバーとしてどんな役割を果たしているのでしょうか?
豊田章男会長は、トヨタ自動車の「マスタードライバー」としてクルマの味を決めています。彼は一人ではすべての料理を作ることは不可能ですが、評価ドライバーがトヨタらしい乗り味を実現する役割を果たしています。評価ドライバーは、開発車両の評価テストを行い、豊田社長が考える“トヨタらしい乗り味”のクルマを実現し、「もっといいクルマづくり」につなげています。また、彼は各グループ会社にも、肩書きよりも会社としての方向性をグリップできるグループリーダーを求めています。
他社ではマスタードライバーと呼ばれる役職はありますか?
トヨタ自動車の「マスタードライバー」の役職は、他社では一般的には存在しませんが、トヨタ自動車内で特定の目的で設けられています。具体的には、トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム(TDP)というプログラムがあり、世界でも戦えるドライバーを育成することを目的としています。このプログラムに参加することで、マスタードライバーとしてのスキルを磨くことができます。