もう飽きられた？ 四国DMV「乗客2割減」で大暗雲、駅には鉄オタたった2人だけ 牟岐線も存続危機で今後どうなるについておしえてください
四国の阿佐海岸鉄道（ASAKAI）についての状況をお伝えします。この路線は、徳島県南部と高知県東部を結ぶデュアル・モード・ビークル（DMV）で、線路と道路の両方を走る特異な鉄道です。しかし、開業効果の収束により、苦境に立たされています。
– DMVは、海陽町の阿波海南文化村から阿波海南駅前まで道路を走り、高知県東洋町の甲浦信号場まで阿佐東線を走行し、再び道路に降りて海の駅東洋町から海陽町の道の駅宍喰温泉へ向かう運行をしています。
– 運行本数は平日に8往復、土日祝日に11往復です。土日祝日には高知県室戸市のむろと廃校水族館や海の駅とろむまで1往復運行するほか、2023年8月には土佐くろしお鉄道のごめん・なはり線が発着する高知県奈半利町の奈半利駅まで1日限定便を走らせる予定です。
– 2023年度の決算では、経常損失が9694万円となり、赤字額が前年度の8667万円を上回りました。乗車人員も前年度比で21.1%減少し、開業効果の収束が明らかです。
– 阿佐海岸鉄道は、沿線の急激な人口減少や少子高齢化に直面しており、存続危機に瀕しています。DMVは観光利用で一時的に輸送人員が増加しましたが、アクセスの悪さや知名度の低さなど課題が残っています。
このような状況の中で、阿佐海岸鉄道は存続のためにさまざまな対策を講じていますが、今後の展望は厳しいものとなっているようです。
他の地域でも同様な問題が起きていますか？
はい、他の地域でも同様な問題が鉄道路線に影響を及ぼしていることがあります。特に以下の点が共通しています。
– 人口減少と少子高齢化:
鉄道路線は、沿線の人口が減少している地域では利用者数が減少する傾向にあります。少子高齢化により、若い世代の移動手段としての需要が減少していることも影響しています。
– 観光利用の限界:
観光客による一時的な需要増加はあるものの、観光地以外の路線は観光利用だけでは存続が難しいことがあります。アクセスの悪さや知名度の低さが課題です。
– 経済的な厳しさ:
鉄道運行はコストがかかり、収益が見込めない路線は存続が難しいです。運賃収入だけでなく、地域振興や交通インフラとしての役割を考慮する必要があります。
– 政策とサポート:
地域の自治体や国の政策が存続に影響を与えます。一部の路線は公的な支援を受けて存続しているケースもあります。
これらの問題は、鉄道事業者や地域社会との協力によって解決を目指す必要があります。
鉄道路線の存続にはどんな対策が考えられるでしょうか？
地方鉄道の存続と活性化に向けて、以下の対策が考えられています。
– 協議運賃制度:
柔軟な運賃設定を可能にする制度。自治体や住民の合意を得れば、地域の実情に合わせた運賃を設定できます.
– 第三セクター方式:
赤字路線を再生・維持するための方法。地域鉄道事業者と地元自治体が連携し、共同で運営することで存続を図ります.
– コミュニティレール化:
潜在的な利用者が見込まれる地域で、駅間の短縮やダイヤ設定の改善などを行い、地域の輸送ニーズに応えるアプローチ。観光振興も重要です.
– 地域鉄道活性化支援相談窓口:
国土交通省が設置した相談窓口。地域の関係者からの相談に応じ、助言や情報提供を行っています.
これらの対策を活用しながら、地域社会と連携して鉄道の存続を目指すことが重要です。
鉄道路線の再生に成功したケースはありますか？
はい、地域鉄道の再生や活性化に向けて成功した事例があります。以下にいくつかのケースを紹介します。
– 福井鉄道:
福井県内を走る福井鉄道は、地域住民の足として重要な役割を果たしています。特に高校生の通学手段として利用されており、地元の熱心な支持により存続しています。
– 若桜鉄道:
30キロにも満たないコンパクトな路線で、長年にわたり慢性的な赤字が続いていました。しかし、地元の利用者が存続を訴え、通学や観光利用に注力することで再生に成功しました。
– 三陸鉄道:
東北地方の三陸沿岸にある三陸鉄道は、観光資源のPRや観光事業の展開を通じて再生を図っています。沿線の美しい景色や観光地を活用し、観光客を呼び込んでいます。
– 伊賀鉄道:
伊賀市を走る伊賀鉄道は、生活路線と観光路線の両方の性格を持ち、地域の主要都市が近隣に立地しています。観光振興と経営安定を両立させています。
これらの事例から、地域社会との協力や観光振興などが地方鉄道の再生に有効であることがわかります。